酒屋のぼやき5

よく聞かれます、『どうして酒造りを仕事にしたのですか?』。

私が選んだわけではありません、酒造りが私を選んでくれたのだと思っています。だって渡米して直ぐに仕事を失って、ここに住むためにはこの仕事しかなかっただけです。一体何の人生修行なのか今でもわかりません。

ところが思いの外、これがOnly oneになれる唯一の仕事でした。おそらく大学院の学位を持って、しかもスペイン語で酒を仕込む杜氏さんなんて、世界にそうたくさんいやしない。まして異国の酒造りだなんて簡単じゃないけど、母国じゃ味わえない幸福感ってのがあるんザマス。

人生は思ってもいないことや想像もしないところに幸運があるのかも知れません。

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